midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

2017-01-01から1年間の記事一覧

「黒い太陽七三一」を観る。 リンクは2だけど観たのは1。まだ暑かった先月、なんとなく戦争を振り返る気分になってこの問題作を観てみた。海外だと思想性やドキュメンタリー性を全く評価されないただのB級グロ映画として扱われてるっぽいし、何より自分の…

職業としての学問・政治 (まんがで読破 MD121)を読む。 これも地味に面白かった。現代の日本における研究職の就職の難しさと照らし合わせながら少なくとも、原著を読むの厳しいけどお手軽にエッセンスを吸収したい文系の語学ヘタレ系人間には楽しめると思う…

「会社を辞めるときの退職手続きのすべて」を読む。 もう、タイトルそのままの本。会社を辞めるに当たって、自己都合なのか会社都合なのか、再就職先が決まってるのか決まってないのか、年金受給できるのか出来ないのか、とか細かく条件に分けて、それぞれの…

「世界のレイブの歩き方」を読む。 さしてレイブ文化に興味あるわけでもないけど、何となく目について読んでみた。レイバーでもある著者が、EU、アメリカ、アジア、アフリカ、ラテンアメリカと世界各所で開催されているレイブを紹介する本。現場のトイレやシ…

「入門 近代仏教思想」を読む。 特に予備知識もなく、図書館で目についたから何となく借りて読んでみた。著者がまだ30代で割とイケメンなのも興味持った。結果としては、予想していた内容とちょっと違ったけど、まぁまぁ楽しめた。明治以降の日本の仏教にお…

「ひと目でわかるAzure 基本から学ぶサーバー&ネットワーク構築」を読む。 これからazureの構築に携わる自分のような初心者インフラエンジニアには優しい一冊。タイトル通り、IaaSにせよPaaSにせよ、初めてAzure上に仮想サーバを立てる時の操作や冗長性の考…

「インドでレシピを聞いてきた!」を読む。 レシピ本であり、旅行記でもありで一石二鳥で楽しめる本。正直著者のインド料理文化に対する熟練度には難があり(現地に来て初めて知った、みたいな記述が多いけど、結構日本でも知れる情報が多い気がする)、詳しい…

「パーフェクトワールド」を観る。 面白かった。けど、ちょっとラストが冗長かな。60年代のアメリカを舞台に、恵まれない家庭に育って犯罪を犯し、刑務所を脱獄した男がひょんなことから厳格なエホバの証人の家庭に育ち、父親もおらず疎外感を感じている8歳…

「ラーメン dictionary」を読む。 ラーメンに関するムックは日本で腐るほど出てるけど、本書は石神プレゼンツによる日本のラーメン史を彩る名店の数々や、ラーメンの出汁の種類による分類(特に、新興素材として、かつ石神的な興味としても注目を集める貝出汁…

ルソー「エミール」のまんが版を読む。 この名作をまんがで読破シリーズ、すごいバカにしてたんだけど、文学作品のように原文を「味わう」ようなものでなければ、エッセンスさえ頭に流し込めればいいんじゃね?とこの年になってふと思い、読んでみた。エミー…

「教団X」を読む。 御多分にもれず、アメトークの「読書芸人」で知ったのがきっかけ。600ページ近くあって結構な大著だし、宗教や哲学など重たいテーマを扱うので読む人を選ぶ作品らしいというくらいの前情報で読んでみた。結果としては、つまらなくはないけ…

「ぼくの道具」を読む。 著者のことを知ったのは意外と古くて、中学時代に読んでいたMens nonnoの連載を読んでたから。今考えるとあれは2000年前半だから、本書に描かれた道具達が活躍する前夜だったのではないか。当時から世界の文化や考え方に直に触れなが…

「サウスパーク 無修正映画版」を観る。 面白かった。もう公開から10年以上経ってるけど、今見ても楽しめる。というか、トランプ政権の今だからこそ楽しめる面もあるかも。最高に下劣で皮肉で不道徳で不謹慎なんだが、意外とすっきりクレヨンしんちゃん映画…

「マチネの終わりに」を読む。 面白かった。話や構成は特に気を衒ったことはないし、非常にオーソドックスな恋愛小説なんだけど、さすが平野敬一郎というべき音楽や文学をはじめとした教養一般知識を決して嫌味にならないようにまぶし、更に2010年前後の世界…

「海炭市叙景」を観る。 実は「カナリア」を観たときに気になっていた谷村美月が出演していることを知った公開当時から知っていてちょっと気になっていた本作だけど、やっと観た。原作の同作者による「そこのみにて光り輝く」の雰囲気の原点がこの作品なのか…

「FinTech」の基本と仕組みがよ~く分かる本を読む。 タイトル通りの本。近年のテクノロジーによって変革した金融サービスを様々な例を基に解説する内容で、UBER始めとするスタートアップ企業とシリコンバレーの関係だったり、中国のアリババやテンセントの…

「スパイスカレー事典」を読む。 相変わらずスパイス使ってカレーを作りまくってるし、今まで発想もしなかった料理にスパイスを取り入れてみたりしてスパイスライフを楽しんでいる。ちなみに今日は駒込に出来た「ムガルカフェ」に行ってみて、チキンビリヤニ…

「crossbeat special edition prince」を読む。 遂に未発表音源含むアルバムpurple rainが発売された昨今、久々に本を購入(といってもムックだが)。死後、結構たくさんの関連本の出版があったけど、現時点で日本語で読める殿下関連のムックでは一番内容が豊…

「ドント・ブリーズ」を観る。 新文芸坐にて同時に観た「グリーン・ルーム」より遥かに面白かった。デトロイトの郊外に住むあまり恵まれた環境にない高校生くらいの男女3人が、地元を抜けだしてカリフォルニアに移住するために大金を持っていると噂の退役軍…

「グリーンルーム」を観る。 舞台とか設定は面白いんだけど、物語に無理がありすぎてあまり楽しめなかった。アメリカツアー中のインディーズパンクバンドが立ち寄った片田舎のライブハウスが実はネオナチやスキヘッズ達の巣窟で、楽屋「グリーンルーム」で目…

「東京都の闇を暴く」を読む。 面白かった。amazonレビューを読むと前著の方が良かったとかいう意見もあるみたいだけど、本書の方が作者の明確な主義主張が出ていて面白いと思う。個人的にも彼の政策に共感できる部分が多いので、彼を今後も支持していきたい…

「ラップ・イヤー・ブック イラスト図解 ヒップホップの歴史を変えたこの年この曲」を読む。 難しくて途中で断念。ヒップホップが始まった70年代後期から1年ごとに重要曲を紹介し、それがなぜ選ばれたかを解説していく。イラストや図も多く、眺めてるだけで…

「俳優 亀岡拓次」を観る。 不思議な映画。常に脇役ながら食うに困らないレベルで仕事をし、独身で酒を愛しながら飄々と生きる俳優のちょっとした恋と初めて入った大きな仕事を淡々と描く。原作は小説で、役者さんあるあるみたいな小ネタは多いらしいけど、…

「これからのエリック・ホッファーのために: 在野研究者の生と心得」を読む。 著者は自分より年下という。山形浩生が推薦していたので読んでみた。面白かった。タイトル通り、日本で在野の研究者として生きたエリック・ホッファーのような人達の研究スタイル…

「お嬢さん」を観る。 前評判通り、今年の映画では今のところベスト。タグをつけるとしたらエロ、暴力、騙しあい、レズ、児童虐待、拷問、日韓、歴史物とかそんなところか。全ての要素が過剰で章ごとに区切る感じとかは園子温「地獄でなぜ悪い」とか「愛のむ…

「アシュラ」を観る。 これと「お嬢さん」を観たいがために有給取って新文芸坐にて。面白かった。どちらも超濃厚。本作は架空の市を舞台に、権力に固執する狡猾な詐欺師のような市長と、市長の汚れ仕事を知り失脚させようと超法規的に動く検察官と、その両者…

朝井リョウ「何様」を読む。 「何者」って前作の続きものなのか。読んでないけど、どっちにしろつまんねぇ。各方面からの評価も高いし人気もある作家なので期待して読んだけど、がっかり。映画の「桐島」は良かったんだけどなぁ。 基礎的な文章力が低くて、…

「クリード チャンプを継ぐ男」を観る。 なんか「ザ・アメリカ」って感じの映画を観たくなって観てみた。ロッキーシリーズの最新作で、引退したロッキーがかつてのライバル、アポロの息子アドニスのトレーナーとなり世界のランカーに挑戦する話。鶏を追い回…

ウディ・アレンの「マンハッタン」を観る。 めちゃくちゃ映像が綺麗だった。モノクロで映す70年代末期のNYの景色が美しい。雑踏の中を歩くウディ・アレンと17歳のトレイシー役のマリエル・ヘミングウェイとか、二人で眺めるプラネタリウムとか、バーで友人た…

「海街diary」を観る。 面白かった、というよりも美女ばかりで眼福な2時間だった。タイプの違う美女たち四姉妹が古びた一軒家で暮らす生活を水彩絵の具のようなささやかな筆致で追った本作。原作は吉田秋生らしいけど知らないし、変な先入観はなしで楽しめた…