midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

グリーンルーム」を観る。

舞台とか設定は面白いんだけど、物語に無理がありすぎてあまり楽しめなかった。アメリカツアー中のインディーズパンクバンドが立ち寄った片田舎のライブハウスが実はネオナチやスキヘッズ達の巣窟で、楽屋「グリーンルーム」で目撃したある事件をきっかけにネオナチたちから命を狙われるようになるというお話。アメリカの田舎の景色と陰惨な雰囲気は相変わらず好きなんだけど、これはちょっと無理ありすぎ。あまり好みじゃないけど、パンク好きな人には音楽的にも楽しめるかも。FUGAZIのステッカーとかバンドのワゴンに貼ってるのは気が付いたけど。

正直、バンドメンバーたちが遭遇した事件を隠ぺいするためにいくら何でもそんな大規模な口封じするか?というのが最も不可解。いくらでもごまかしようがあると思うんだけど、なぜ全員口封じなんてリスクの高い手段に出たのか理解不能。そして、ネオナチ側もバンドメンバーも攻撃手法が杜撰だし、イマイチ盛り上がりに欠ける。バンドメンバーもあんまりキャラが分からないから次々に殺されるのにあまり重さがなく、ネオナチ側も思想的なセリフや演出がないので、単にガラの悪い暴力集団という風にしか見えず、あまり必然性を感じない。ラスボスとの対決もあっさりし過ぎてて拍子抜け。もっと面白くできるテーマだと思うんだけどな。