midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

2017-01-01から1年間の記事一覧

「コンタクト」を観る。 重厚なSF映画を観たいなーと思って観てみた。思ったより残念な出来。いわゆる異星人とのファーストコンタクトもので、カール・セーガンという科学者で小説家でもあった人物の小説の映画版。ということは科学的な考証はされてるんだ…

「婚活の傾向と対策」を読む。 婚活中休み中だけど、なんとなく読んでみた。タイトル通り、ある種の恋愛についての悩みを取り上げ(「好きな人には別の好きな人がいます」とか「前の彼氏が忘れられません」とかね)、それに対する対策を提案していくもの。つま…

「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」を読む。 今年出版された本の中でもずっと読みたかった一冊。個人的になぜかヒルビリー文化に凄く興味があって、大好きな映画「ウィンターズ・ボーン」はじめとして色んな作品を通じて触れ…

Kool G Rapの「Click of Respect」を聴く。 2LPを格安で救出。NYはクイーンズのラッパーの2003年作。」ひたすらハードボイルドで男臭い世界。5 family clickという名義で出されており、何とKool G Rapの奥さんもラップで参加しており、da bratを彷彿とさせる…

「目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか」を読む。 twitterで面白いツイートを読んで知った著者の本を読んでみた。タイトル通り、目の見えない一流アスリートたちに、それぞれの競技をどのように取り組んでいるかを著者がインタビ…

「アンダーグラウンド・マーケット」を読む。 本作も山形浩生氏のレコメンドで知り、読んでみた。短編2つで、コンパクトかつスピーディーな近未来の日本の世界観が好き。2018年、東京オリンピックを2年前に控えた東京が舞台という接待だけど、最近は見ない日…

「フォックスキャッチャー」を観る。 宇田丸氏が高評価をつけていたので気になっていて観た。期待値からするとちょっと微妙だった。1996年に実際に起こった大富豪がオリンピックの金メダリストを殺害するという事件をベースにした物語。本作の主人公の一人で…

「ネイビーシールズ」を観る。 小説で軍人が出てくるものをここ最近読んでたので、何となくリアルな軍人が出てくる映画観たくて見てみた。現役のネイビーシールズが出演しているリアルな描写が売りの今作。拉致されたCIAエージェントを救出する作戦を決行す…

「コップ・カー」を観る。 空中キャンプ氏が褒めていたのを覚えていて観たかった映画がamazonプライムになったので観てみた。拍子抜けするくらいシンプルで、かつ繊細で面白い。ほとんど雑味のない一番出汁の椀物を喉に通すような感触というか。話の筋がシン…

「la la land」を観る。 これも年間ベスト級の大傑作。世間的な高い評価と裏腹に自分の周囲の反応が今一つという印象があったんだけど、めちゃ面白かった。全ての映画好き、夢追い人に捧げる最上級のエンターテイメント映画だと思う。ライアンゴズニング、エ…

「ジェノサイド」を読む。 うーむ、今年の読書体験の中ではベストクラスに面白かった。久々に「読みすぎて夢中になって興奮して寝れない」現象が起きてしまった。2011年に出版されてたみたいだけど、なぜ自分は当時引っ掛からなかったのか気になる。「このミ…

「Ank: a mirroring ape」を読む。 山形浩郎の紹介で知った一冊。江戸川乱歩賞受賞作。すげースリリングで面白かった。ディザスターものでありパニックスリラーでありSFであり、凄く映画化に向いたエンターテイメント小説だと思う。アン…

「20 センチュリー・ウーマン」を観る。 マイクミルズ監督作。前に観たサム・サッカーと比較すると、またしても女親より小さい男子が主人公という共通点在り。1979年という激動の年、アメリカはカリフォルニア州サンタバーバラ(俺の直近の思い出だと、鮎川ナ…

「ムーンライト」を観る。 面白かったけど、あまりにも前評判が高く期待していたので、それと比べると普通かなという感じ。マイアミで貧しい母子家庭に暮らす内気な少年が紆余曲折ありながら成長し、束の間の安らぎを得るお話。キャストはジャネルモネイを除…

「マンチェスターバイザシー」を観る。 面白かったけど、意外と普通。悲しい過去を背負うダメ男が、兄貴の急死で甥っ子の管財人となり、悪戦苦闘するお話。悲しい、痛い物語という印象だったんだけど、意外とコメディタッチで面白かった。ダーティワードも結…

Oddisee 「PEOPLE HEAR WHAT THEY SEE」を聴く。 数年前から気になって追っていたOddiseeのちょい前のアルバムをレコードで手に入れて聴く。やはり素晴らしい。NY在住のアフリカンと中東系のミックスという出自を持つアーティストで、今のヒップホップシー…

「戦争が大嫌いな人のための 正しく学ぶ安保法制」を読む。 軍事アナリストとして確かな知識で安保法制や憲法9条などについての世間の疑問に対して回答・解説するという内容。与党・野党、官僚、メディアなど様々な立場の人間の発言に対して、実態に即して誤…

「Rapper's Best Friend 3: An Instrumental Series」をレコードで買い、聴き込んでいる。 Alchemistのビートにハマっている。クレジットに彼の名前があるのを意識して聴き始めたのはここ2,3年くらいかもしれないけど、今になって最高にカッコいいビート…

「おやすみプンプン」を読む。 正直言って舐めてた。ツタヤディスカスでマンガ借りる時に、適当に冊数を上限の30冊に合わせるために借りたのに、衝撃を受けてしまった。読んでから一週間位経つけど、まだ感覚がこの作品に乗っ取られている。構成は冗長すぎる…

「職業としての地下アイドル」を読む。 姫乃たま氏の2冊目。100名程とそんなに母数が多くないとは言え、地下アイドルと地下アイドルファンたちから緻密なアンケートを取り、地下アイドルを分析して見せた一冊。現役アイドルが、ポエムめいた自己語りなんかと…

「つゆのあとさき」を読む。 面白かった。「日本の夜の公共圏:スナック研究序説」で女給さんを取り扱う項目があり、そこで紹介されていた一冊。1930年代の銀座など華やかな東京を舞台に、カフェで女給として働く、田舎が嫌で飛び出してきた20歳の君江という…

「三億円事件奇譚 モンタージュ」を読む。 これも無料アプリで5巻分くらいまで読んで、続きがむちゃくちゃ気になって一気読みした。テンションそのままで結末まで楽しめた。3億円事件にまつわるクライムサスペンス。 実際に3億円事件の真相ってこんな感じな…

「これはペンです」を読む。 初の円城塔作品。タイトル作を含め、中編2本を収録。2本とも起承転結のような物語や筋はなく、かなり思弁的というか物語を物語るとはどういうことか?について物語るみたいなメタフィクショナルな内容だった。タイトル作は文章自…

「野球部のヒロコせんせい」を読む。 「あさひなぐ」と全く逆ベクトルの、非モテゆるゆる学園コメディ。これも実に面白い。雰囲気的には「稲中」に連なる運動部所属の冴えない男子向けのマンガなんだけど、何と稲中ですらあった試合シーンや練習シーンすらな…

「あさひなぐ」をまとめて読む。 多分、今年読んだマンガでベスト。ちょうど映画が公開されるというタイミングで無料アプリで3巻まで読んだら止まらなくなってしまい、速攻で全巻読んだ。2、3周した。なんでだろう、奇しくも去年のベスト「baby step」と…

「deep space volume 1」を聴く。 この夏は結構dubを聴いていた。新譜のariwa関連のレコードも数枚買ったし、自分の普段の4つ打ち主体のDJにも取り入れやすく好きな音楽を混ぜてみたかった感もある。まぁ、うだる様な夏の暑さと相性がいい音楽というのもある…

「日本の夜の公共圏:スナック研究序説」を読む。 「スナック研究会」なる胡散臭い団体にサントリー文化財団が助成金を出して出された本。首都大学東京の教授他多数のインテリでスナックを愛する人達が、真面目にスナックというざっくりとした営業形態の店を…

「言ってはいけない 残酷すぎる真実」を読む。 2017新書大賞なんてものを受賞した橘玲の新著。「人間は誰しも平等で、努力すれば必ず報われ、〝見た目″はそれほど大した問題ではない」なんて建前を基に社会は構築されてる(というかせざるを得ない)けど、遺伝…

「大好きが虫はタダシくんの」を読む。 阿部 共実作品を読むのは「ちーちゃん」に続き2作目。本作も可愛らしい(というか浅はかなくらい日常系萌えマンガ的な)絵柄と裏腹に、すり傷にワサビをグリグリ擦り付けるような痛みと哀しみを味わせてくれる。痛さで言…

「羊の木」を読む。 ツタヤのマンガレンタルにて。山上みつひこといがらしみきおという面白そうな2人の共作、元受刑者が過疎化の進む小さな街で新しい生活を始め…という面白そうなプロットに惹かれて読んでみた。けど、なんだこりゃという内容。「面白そう」…