midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「東京都の闇を暴く」を読む。

面白かった。amazonレビューを読むと前著の方が良かったとかいう意見もあるみたいだけど、本書の方が作者の明確な主義主張が出ていて面白いと思う。個人的にも彼の政策に共感できる部分が多いので、彼を今後も支持していきたいなと思えた。内容は、タイトル通り現職都議である著者が東京都政について分析・考察・問題提起し、諸問題に対してもこうすべきだと提案する一冊。新著だから踏み込んだ詳細な内容までは言及しないが、冒頭が小池都政のスタートから始まり、徐々に都政の意志決定プロセスの不明瞭さや都議会のドンのような権力集中が生まれる論理など現在進行形で話題になっていたトピックを、自分の体験談などを交えながらわかりやすく読みやすく紹介している。もともと外資系企業に勤めていた著者らしく、都知事と都議会と都庁と都民の関係を企業の役職で例えてかみ砕いて説明したり、都議が政党の推薦をもらって選出される仕組みだとか、国会議員との関係とか丁寧に実情を説明してくれるので腑に落ちる感じがとても良い。そして何より、ブログでもなんでもメディアを駆使して情報開示して(自分の政治活動費や収入もばっさり開示)透明な政治を心がけるという、民主主義の基本とも言える姿勢が今後も色んな政治家に広まってくれたらなぁと思うのだ。