midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

サウスパーク 無修正映画版」を観る。

面白かった。もう公開から10年以上経ってるけど、今見ても楽しめる。というか、トランプ政権の今だからこそ楽しめる面もあるかも。最高に下劣で皮肉で不道徳で不謹慎なんだが、意外とすっきりクレヨンしんちゃん映画的なカタルシスもあるという。カナダの不道徳なコメディアン映画の、アメリカに対する文化的な影響を危惧したPTA的な口うるさい組織が引き金になって、カナダとアメリカの前面戦争が勃発するも、それをカナダのコメディアンのファンであるアメリカ人小学生たちが食い止めるというお話。小学生たちのキャラについて予備知識無くても楽しめる作りになっている。

極めてアメリカ的な内容で、戦争の全線で黒人を盾にする様を笑ったり、カナダ人を馬鹿な田舎者とこき下ろしたり、ゲイのサダム・フセインとかやりたい放題なんだけど、これが笑えるという事実がアメリカ国内である種のリアリティがあるからこそなんだろうなーと思う。全編通してミュージカル的に楽しく進むんだけど、その朗らかなイメージと使われる言葉の下品さのギャップがすがすがしい。振り切っているからこそギャグになるんだな。

あと、本作は英語の勉強的な意味でもリスニングに注意してみていた。きちんと意味を受け取れる皮肉はそこまでおおくないけど、全く分からないでもないし、リアルな小学生の口語ってこんな感じなのかと楽しめた。