「中国TikTok民俗学」を読む。
「ゆる民俗学ラジオ」で紹介されていて面白そうなので読んでみた。実際、爆笑しながら読んだ。オシャレさ高尚さだったり、犯罪やダークツーリズム的なものとは一切無縁で、中国で生活する人々のあまりにも人間臭い様子を突撃取材したルポ。テレビの「月曜から夜ふかし」を観ているような感じで、真面目で普通に生きてる変な人にインタビューし、数珠繋ぎで「珍神」を追っていく。
「ゆる民俗学ラジオ」でも言われていた通り、著者の情けない様子を面白おかしく記述してあるので読み物として面白い。取材をしていく中でノーヘルで爆走するバイクタクシーに乗ったり、出会った人にめちゃくちゃ怒られたり、はずみで鶏の生き血を飲まされたりと「水曜どうでしょう」を観ているようなアクシデントがどれも笑える。取材者に対しても文中で失礼なあだ名をつけて呼んだり、宗教儀式でやらせを提案してみたりと人間のコミュニケーションから生まれる民俗学という感じで良い。
それにしても、挿入される写真はどれもギラギラした極彩色、猥雑な土産物屋やシャーマンの儀式など、本当に中国の人々はパワフルだなと思う。コスパやタイパみたいなものを気にしまくってるミニマリストみたいなシュッとした生き方をしてる人からしたら無駄の極地なんだろうけど、こういう生き方の方が自分的にもしっくりくるよなぁと思う。