midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

海街diary」を観る。

面白かった、というよりも美女ばかりで眼福な2時間だった。タイプの違う美女たち四姉妹が古びた一軒家で暮らす生活を水彩絵の具のようなささやかな筆致で追った本作。原作は吉田秋生らしいけど知らないし、変な先入観はなしで楽しめた。複雑な関係の末に同居することになった超絶美人姉妹たちが人生に右往左往する姿を描く。観終わった後も数日本作について思いを巡らせてしまうくらい良い作品だった。鎌倉が舞台で美しい景色や江ノ電とか見どころ満載。ただ、「別れを惜しんで去りゆく列車を駆け足で追う美少女」的な極めて不自然な映画的な絵もあり、そういうのはちょっとげんなりした。

主人公らしき主人公はなく、4姉妹が恋や人生に右往左往する姿を短いショットでつなげていく本作。是枝監督は末っ子役の「子役」広瀬すず(撮影当時ローティーンだったらしい)にだけ台本を渡さず、他の役者の呼吸に合わせて演技することを求めたらしいけど、うまく機能している気がする。不倫した男女の下に生まれたというマイナスの意識から「私がいるだけで不快な思いをする人がいる」という出自にコンプレックスを持つ彼女は3姉妹と同居を始めたときは笑顔少なく遠慮がちに敬語を使っていたが、徐々に打ち解けていき、笑顔を見せていく姿が自然でとても良かった。その他、しっかり者といいつつ頑固で意地っ張りな長姉の綾瀬はるかも、酒とオトコが大好きな蓮っ葉な次女の長澤まさみもいい味出してた。それと比べると三女の夏帆はちょっとエピソード少な目で可愛そうな感じがした。原作だと妊娠したりするみたいだけど。

見どころとしては、すずが熱い夏の日、お風呂上りにバスタオル一枚で扇風機を前に全裸をはだけるシーン。めちゃめちゃ可愛い。