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「FinTech」の基本と仕組みがよ～く分かる本を読む。

タイトル通りの本。近年のテクノロジーによって変革した金融サービスを様々な例を基に解説する内容で、UBER始めとするスタートアップ企業とシリコンバレーの関係だったり、中国のアリババやテンセントのような新たな資金調達手法、イギリスの移民を中心に盛り上がるトランスファーワイズという決済・海外送金手法、南アフリカのM-PESAという携帯で出来る海外送金、インドのモバイルワレットなど、日本やアメリカ的な金融インフラの発達を遂げた国とは異なる新しいインフラサービスが世界各国で起きており、日本でそれを取り入れられるか、みたいな点も著者による優れた分析で解説されている。中には、ライフスタイルのあらゆるデータをビッグデータで保有し、問題ない人間には保険料が安くなるサービスの紹介なんかもあったりして、ＳＦ的な超管理社会を想像したりして怖くもなったり。そして何より近年日本でも盛り上がっている仮想通貨ビットコインとブロックチェーンの仕組みについてもキチンとエンジニア向けな記述も踏まえて説明していて素晴らしい。そして、一応そういう分野で働く身としても、最新のサービスは勉強も兼ねて使ってみようと思ってロボアドバイザーによる資産運用とビットコインの運用は初めてみた。まだその可能性を図りきれてないけど、きちんとこっち方面にもアンテナ張っていこうと思う。