midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「俳優 亀岡拓次」を観る。

不思議な映画。常に脇役ながら食うに困らないレベルで仕事をし、独身で酒を愛しながら飄々と生きる俳優のちょっとした恋と初めて入った大きな仕事を淡々と描く。原作は小説で、役者さんあるあるみたいな小ネタは多いらしいけど、あんまりわからなかった。安田顕主演。

ホントに淡々としてるんで、恋も仕事も大成功!な感じにならない。亀岡は役の上では激情をあらわにすることもあるけれど、普段はボーッとしてるので心境が掴みにくい。演技に対する物凄い拘りがあるっていう感じもしないし、なぜ俳優として生きることを決めたのかが分からないので、結果として海外の監督のもとで大きな仕事をするというドラマがぼけてしまってる感じがする。

見どころは、亀岡が出演中の映画内映画と亀岡の日常がシームレスに繋がれる、ちょっとファンタジーちっくな演出だろうか。この映像は結構幻想的で面白い。あと、ヒロインの麻生久美子は生活感バリバリで苦労してる感がリアルで惹かれた。