midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「Rapper's Best Friend 3: An Instrumental Series」をレコードで買い、聴き込んでいる。

Alchemistのビートにハマっている。クレジットに彼の名前があるのを意識して聴き始めたのはここ2,3年くらいかもしれないけど、今になって最高にカッコいいビートメーカーだとうならされている。古いソウルやジャズ、映画音楽的なネタをチョップしてビートメイキングするというとDJ Premierが第一人者なんだろうが、Premierよりカッコいい。正直一本調子であまり変わり映えはしないんだけど、常にどっしりとした骨太のビートで、ハードボイルドで渋い。本作もラッパーに提供してきた曲のインスト盤で、全くラップがないにも関わらず70年代のホラー映画や刑事モノの映画を見ているようなイナタくて男臭い哀愁漂うビートがこれでもかと続いて涙ちょちょぎれそうになる。派手なパーティチューンもないし分かりやすいギャル受けの甘い曲もない。今までインストのビート集ってそれこそDillaくらいしか意識して聴いてなかったけど、こんなカッコいい世界に出会えるなんてことがあるから音楽はまだまだ楽しめると再確認している。コートの襟を立てながら都会を歩く時のBGMにしたい曲たちだ。最高。

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