midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」下巻を読む。

最後までハラハラ展開の連続で楽しめた。このハラハラ感が、ご都合主義的じゃなくSFとしてのリアリティを上げるという意味でのクオリティと、何度もトラブルが起きつつも、現状分析して対処・解決していくエンタメとしてのクオリティどちらにも寄与していて良い。特に下巻は良い意味で後者のエモさが際立って、人間臭い感情が物語を駆動させていて熱かった。

レビュー見てみると「SF小説は初めてだけど面白かった」みたいな意見が結構あり、科学的な専門知識がそれほどなくても、時にケンカしつつもお互いの良さを引き出し、助け合いながら戦うバディものとして普通に感動できる。最終章は予想もしない形で終わるがある意味ハッピーエンドだし、教師としての主人公グレースのアイデンティティが立っていてエモかった。

唯一気になるのは、過去編で出てきた地球の人々たちのその後。ボスのストラットはじめとする面々が残った地球でどう生きたか知りたかった!