midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

塹壕の戦争」を読む。

戦争マンガの金字塔的な作品で、第一次世界大戦塹壕で一般兵士たちが些細なことで死んでいく姿を群像的に執拗に描いたもの。腑の飛び出た兵士を描いた表紙からして結構ショッキングだが、本編もずっと悲惨で、特定の主人公もおらず、かっこいい将校の英雄談や成功話の類は全く出てこない。著者はフランス人だが、前置きに記されている通り自国を美化してドイツ兵や他国を貶めるような描き方もしておらず、一般兵士たちは皆平等に悲惨。