midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

2018-01-01から1年間の記事一覧

「ラーメンを科学する」を読む。 著者は「サイエンスライター」を自称しているようだが、思ったより科学的でなかった。「うま味」や「加水率」や「かん水」や「無化調」ってなんやねん?みたいなラーメン本によく登場する用語の改めての定義を確認したり、な…

「百円の恋」を観る。 今年、「万引き家族」でヒットした感のある安藤サクラ目当てに観てみた。うーん、100円均一ショップを舞台にした癖のあるキャラたちの役者陣は皆いい感じにキモくて良い仕事してると思うけど、期待外れ。安藤サクラのどもり方とか、言…

「懐かしスーパーファミコンパーフェクトガイド」を読む。 ふと図書館で目に留まって借りてみた一冊。普通にスーファミ世代としては楽しめたんだけど、どうもレビューによると情報がかなりあやふやらしい。まぁ、確かにパーフェクトガイドって銘打ってる割り…

「13階段」を読む。 昨年のベスト級だった「ジェノサイド」に続いて読んでみた高野和明作品。江戸川乱歩賞を受賞しているらしい。タイトルの13階段は絞首刑の際に登る階段の数。さすがにジェノサイドと比べると若干見劣りはするけど、本作も面白かった。冤罪…

「ハルモヤさん」を読む。 大人気作家まんしゅうきつこ氏の著作。絵柄はヘタウマで可愛くて笑えるんだけど、結構身につまされる話で面白かった。熊谷市の図書館で嘱託の司書として働く実家暮らしの30歳の未婚女性の日常をペーソスたっぷりに描き出す。 一応…

boichi「origin」を読む。 こっちはdr.stoneと比べると大分ハードなSFもの。西暦2048年の東京を舞台に、人間社会の中に潜むアンドロイドのオリジナル(主人公)とそのコピー達との闘いを描く。相変わらずのド迫力演出と超絶技巧の絵で惹きこまれる。ところど…

boichi「dr.stone」を読む。 以前から青年誌でちらほら見かけていた、「孤高の人」や「イノサン」で有名な坂本眞一みたいな超絶技巧の絵を描く人がいるなぁと気になっていたboichi氏。「このマンガがすごい!」でも表彰されていた一作で、ジャンプで連載して…

「猫のお寺の知恩さん」を読む。 知恩さんがとにかく最高すぎる。主人公の源が羨ましすぎる。こんなにマンガのキャラに恋したのは「赤灯えれじい」以来かも。古いお寺の管理をしっかりこなし、家事も畑仕事もこなすのに、いたずらっぽくくるくると変わる表情…

「この世界の片隅に」を読む。 映画が記録的にヒットした本作。「夕凪の街 桜の国」は読んでいたけど、本作は未読で今回大分遅ればせながら読んだ。前評判通り素晴らしい作品。太平洋戦争中の広島を舞台に、県絵を描くことが好きな優しいすずという女性の少…

「ブラッドハーレーの馬車」を読む。 また読みたいマンガが一定量たまってきたのでツタヤディスカスで大量に借りる。去年「おやすみプンプン」を読んで色々とレビューを見て回っていた時に「胸糞悪いマンガ」のくくりで本作も入っており、気になっていて読ん…

Dennis Bovell「Dub Dem Silly」を聴く。 きちんとダブワイズしてるんだけど、Janet Kayのポジティブで可愛いボーカルのお陰でとてもポップにダブを楽しめる一枚。レゲエというジャンルはラスタや信仰の要素がどうしてもあるため、曲のタイトルも革命とか宗…

「Cleopatra Jones」のサントラを聴く。 ちょっと前から熱くなっていたサントラもの。幡ヶ谷にあるELLA RECORDSという初めて行ったレコード屋で購入。73年のブラックスプロイテーションで、映画は未見だけど、セクシーで強そうな美女がデーンと構えるジャ…

「世界のサッカー名将のイラスト戦術ガイド」を読む。 今年のW杯を契機に、サッカーの戦術性の高さと面白さに一気に魅せられ、本作を読んでみた。正直、本作に載っている名将たちの功績をピッチ上で観たことないんだけど、千差万別ぶりが面白かった。事前に…

「言壺」を読む。 なかなか思弁的・実験的で面白かった。タイトル通り、言葉に対してとても意識的な短編小説集。各章は微妙に繋がりがあり、特に本作で「ワーカム」と呼ばれる言語支援装置を使って言葉や物語を創作していくことに対する意識の流れやその逆に…

「角川インターネット講座 (10) 第三の産業革命経済と労働の変化」を読む。 山形 浩生監修。読んでてなるほどー、と思えるんだけど、色んな話題が扱われていてなんとなく散漫な印象だった。仮想通貨とかオープンソース運動とかテレワークとかそういうキーワ…

「mud」を観る。 正直つまらん。信頼する音楽ライター小林雅明氏が紹介してたのと、現代のスタンドバイミーとか言われてたのと、大好きなアメリカ田舎話っぽかったので観てみたけど、雰囲気や音楽位しか楽しめない。ミシシッピのアーカンソーを舞台に、14歳…

「凍りの掌」を読む。 記憶としてはかなり風化しつつある太平洋戦争後のシベリア抑留について描いたマンガ。戦争をシンプルで可愛らしい絵柄でもって淡々とした日常を描く演出がこうの史代作品っぽい雰囲気。著者の父が抑留経験者で、聴きとり調査を基に執筆…

「Savage! Super Soul Soundtrack」を聴く。 あのmuroもご用達のブラックスプロイテーションのサントラ物で、don julianのペンによるものと知って魅せられて買ってみたものの、あんまりピンと来なかった。なぜだろう、you tubeで聴いた時にはあんなにスリリ…

「スリー・ビルボード」を観る。 新文芸坐にて、「シェイプ・オブ・ウォーター」と一緒に観る。面白かった。俺の大好物でもあるアメリカ田舎物語ものでもあったんだけど。主演はフランシス・マクドーマンドというすげぇいかついおばさんなんだけど、コーエン…

「湯を沸かすほどの熱い愛」を観る。 これも正直がっかり。各種の映画賞を受賞していたりする一方で、色んなレビューで「気色悪い」という意見も上がってる問題作。気色悪いというのは確かにそうなんだけど、それ以前にやはり「難病もの」物語の感動の押しつ…

「シェイプ・オブ・ウォーター」を観る。 結構期待して観たけど、正直がっかり。アカデミー賞とか色々取っていた印象もあったんだけど…。ギレルモ・デル・トロの感覚あまり合わないのかも。まごうことなき、恋愛映画。それでしかないのが残念だった。1962年…

「フーリガン」を観る。 ロシアW杯が盛り上がり、自分の中でもかつてないほどサッカー熱が高まってきたのでサッカー映画(本作ではサッカーじゃねぇ、フットボールだって言われるけど)を観てみた。結果としてはあんまサッカー描写ないけど、きれいにまとまっ…

「Ray」を観る。 amazonプライムで鑑賞。150分超と結構な長編で、且つありきたりな音楽映画だけど、楽しめた。要するに、完成度が高いからこそ。レイ・チャールズのドラマティックで破天荒な自伝的映画。時代的にも人種差別と公民権運動の関わりとか政治的な…

Bjork「Vespertine」を聴く。 ちょっと口にするのが恥ずかしい「洋楽」というカテゴリーの音楽に興味を持った思春期の頃、「リアルタイム」で聴いて衝撃を受けたアルバム。知ったのは当時読んでいたファッション誌「SMART」でリボルバーのkiriが紹介していた…

「HICK ルリ13歳の旅」を観る。 クロエちゃんが可愛いだけの映画。笑っても泣いても怖がっても怒っても可愛い。古い映画が大好きで一人で鏡に向かって映画の名場面セリフを言ってみたり、誕生日にもらった銃を構える場面とかは映画的にも非常に見栄えがして…

「大統領の執事の涙」を観る。 邦題はアレだけど面白かった。7人の大統領に仕えた黒人執事の物語ということなんだけど、キューバ危機、ケネディ暗殺、公民権運動、ベトナム戦争など激動のアメリカを生き抜いてきた男の物語という側面が強く「フォレスト・ガ…

「ファンタスティック・プラネット」を観る。 学生時代に確か観た記憶があるんだけど、内容をほとんど忘れてしまっていたところにGYAOで無料で観られたので自分としては珍しく観直してみた。面白かった。異星を舞台にした巨人vs人類の戦いを描く。まぁ、猿の…

「知性は死なない 平成の鬱をこえて」を読む。 「日本人はなぜ存在するか」に続いて著者の最新作である本作を読んでみた。面白かった。気鋭の若手歴史学者であった筆者が躁うつ病(双極性障害)を患って職を失い、現在では在野の学者として自分の生きた時間と…

「郵便配達と夜の国」を読む。 いい感じなんだけど、それほど夢中になれなかった。児童文学や絵本のさし絵を描いている著者によるファンタジーマンガ短編集。登場人物は皆10歳以下位の多感な少年少女で、日常と地続きで不思議な世界が広がっていて戯れる、と…

「赤瀬川原平漫画大全」を読む。 前衛的なアーティストとして一枚絵を作成していた赤瀬川原平が「ガロ」の白土三平やつげ義春のマンガに影響を受けて、60年代後半から70年代後半にかけて描いてみたという短編集。その辺の創作秘話も収録されており、安保闘争…