midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

大統領の執事の涙」を観る。

邦題はアレだけど面白かった。7人の大統領に仕えた黒人執事の物語ということなんだけど、キューバ危機、ケネディ暗殺、公民権運動、ベトナム戦争など激動のアメリカを生き抜いてきた男の物語という側面が強く「フォレスト・ガンプ」に近い内容だった。歴史に対して彼自身が何かアクションをすることはないし、ただ実直に職務をこなしているだけで物語を駆動する力にはそれほどならないのもフォレスト・ガンプ的。主演はフォレスト・ウィテカーで、優しそうで実直な雰囲気がとても良かった。チョイ役でレニークラビッツとかマライア・キャリーも出演。

やはり、先日読んだ「MARCH」の場面が頭に残った状態だったので、エメット・ティル事件や、大学での勉強をそっちのけで公民権運動にのめりこみ、果てはブラックパンサー党へ入党する息子と父の対立が面白かった(ただ、実際に主人公のモデルであるユージン・アレンの息子がホントにそういう活動していたかがネットに情報無かったので、もしかしてフィクションかも)。親としては息子の気持ちも分からないでもないけど、応援してやることも出来ず、ただ気に留めているだけという。仕事の方では、各大統領の人柄が分かるエピソードを若干あざといかな?と思うけど面白く描けていて、彼らがどんなキャラか分かってるアメリカ人ならより笑えるんだろうなぁと思った。中でもジョンソンはトイレのドア開けたまま用を足して部下たちに指示するという変な人で笑った。