midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「角川インターネット講座 (10) 第三の産業革命経済と労働の変化」を読む。

山形 浩生監修。読んでてなるほどー、と思えるんだけど、色んな話題が扱われていてなんとなく散漫な印象だった。仮想通貨とかオープンソース運動とかテレワークとかそういうキーワードについて各専門家が述べたもの。章ごとにきちんと参考文献や次の読書につなげる選書があったり親切な作りは好感持てるけどね。個人的には冒頭の山形 浩生自身の章で「インターネットが世界を一変するような言われ方してたけど、そこまで大きなインパクトになってないよね」的な主張がしっくり来ていて、勿論劇的な生活の変化をもたらしてはいるんだけど、当時言われていた未来予想から大きく外れているものも多いし、躍進すると思われていた当時のベンチャーたちもほとんどが強者に食われていったみたいな話が、現在の落合陽一が言うような「計算機万能社会」みたいなのってなかなかうまくいかないんだろうなーと思う理由を説明された気がしてしっくりした。