midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「言壺」を読む。

なかなか思弁的・実験的で面白かった。タイトル通り、言葉に対してとても意識的な短編小説集。各章は微妙に繋がりがあり、特に本作で「ワーカム」と呼ばれる言語支援装置を使って言葉や物語を創作していくことに対する意識の流れやその逆にワーカムに思考を規定されることの恐怖だったり、VR的な「体験できる」小説のアイデアとか、言葉と人間の関係なんかの描写が面白かった。