midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「東大名誉教授がおしえる やばい世界史」を読む。

 「コテンラジオ」をかかさず聴いている自分だが、やはり自分は歴史が好きだなと改めて感じている。高校生の時に世界史を好きになって、実際に自分の受験や進路決めの際に役立ってきたことを考えると今さらな気がするが、歴史を知ることで自分の知覚を縦軸(時間)にも横軸(空間)にも広げて視野を広げることが出来たのは間違いない。なので、自分のライフワーク的に捉えて、普通の民間人レベルではあるが歴史を適切に伝えていく事業や営みをしていっても良いのではないかと思い始めている。最近だとフェイクニュースとかファクトチェックとかそういう話も盛り上がっているし。

とりあえずそんな矢先に読んだのがこの本。内容は超初歩的で、漫画仕立てだったり感じにルビがふってあったり小・中学生に読ませることを目指していることが明確なもの。概ね世界史の教科書で辿る内容の中から主要な人物を抜き出して業績と笑えるエピソードを同時に紹介する、という形式となっている。緻密で詳細な書き方をしていない分結構いいすぎてたり乱暴なまとめ方になっている章も散見されるが、だからと言って大人が読んでつまらない内容ではなく、普通にトリビア的に読んでも楽しめると思う。特に教科書的な学習をすると人間は業績に比重を於いて語られることが多いので、立派な彼らの情けないエピソードで人間臭さを感じつつ歴史の奥深さを感じられるのは良いと思った。