midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「イスラームの英雄 サラディン」を読む。

 高校で世界史を学んでいる時からカッコ良くて気になっていたサラディンについての伝記を読む。けど、やはり難しすぎた…。受験生当時だったら当時の世界情勢や重要人物の名前もある程度頭も入っていたかもしれないが、現在はかなり記憶が曖昧なので個人名や地名、王朝名などの固有名詞が羅列するときつい。サラディン個人に光を当てる分、高校世界史で学ぶ範囲は軽く超えているし。

良い意味で歴史書として公平で、変にサラディンを英雄的に脚色しようとするような文体ではなく、残虐な治世だったり疑問の残る行為について触れていてフェアなのだが、その分物語を読むときのような読み応えが薄い。まぁ、面白かったっちゃ面白かったのだが、読み終えた後で人に本書の内容を筋立てて説明しにくい。