「入門 不動産証券化ビジネス」を読む。
かつて自分が携わっていた証券化業務に関して、詳細について忘れてきていることと、金融手法としての位置付けや経済規模について改めて少し知識整理したいなと思って読んでみた。RMBSなんていう単語を見た瞬間、かつての業務の内容が色々と思い出されて感慨深いものがあった。淡々とした教科書的な記述になっているのも変な色がなくて読みやすかった。
特に、証券化の歴史については業務中にはちゃんと把握していなかったので面白かった。サブプライムローン問題が起きるまでの不動産をめぐる法律や市場の変化や背景を端的に説明していてなるほど、そうだったんだと腑に落ちた。
あとは、証券化業務の実務を通して得られる業務知識やスキル、さらに資格の紹介まであって新卒の頃の右も左も分からなかった自分でも、意外と仕事を通じて貴重な知識を得ていたんだなと思った。それと同時に、自分で選択した道なので仕方ないが今の仕事にほとんど結びついていないのも若干損な気もした。
