midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「house definitive」を読む。

元々の出版時から教科書的なアーカイブとして知っていたけど、改めて2022年時点の資料として読んで面白かった。レビュアーもどういう人か知っている人が多いのでメタ的な読み方も楽しめる。

1970年代のhouseミュージック前夜の曲からきちんと紹介して、世界各国のhouseを網羅的に紹介する内容になっていると思う。著者や編者の意向もあって、ややDetroit House、moodymanntheo parrishといったプロデューサーの音楽を重視しているが、そんなに偏りは感じない。北欧ディスコだったり、ロシアのhouse、中南米やブラジルのクンビアやアフリカのamapiano辺りも取り上げられている。強いて言えばEDMとかトランスっぽい曲の割合がやや少なめだろうか。

houseミュージックを聴き始めて20年ほど経つが、当時聴いてきた曲の感触と現在の感触は全然違う。当時と違って現時点でダサい曲もあればかっこいい曲もある。レビュー読みながら色んな曲を検索して聴きまくり、お気にいりの曲がたくさん出来た。

知らなかった文脈のかっこいい曲に出会うのは相変わらず痺れる。こういう体験がしたくて音楽を聴いてる感じがある。