「スタートアップ企業の経理入門」を読む。
最近、社内の経理と経理のルールについて話す機会が何回かあって、彼らの内情を知りたいなと思って読んだ本。タイトル通りスタートアップ向けなので、かなり業務内容が多方面に広がっており、経理が労務も法務も経営企画も兼ねてる感じ。だからこそなのか、本書ではそれぞれの業務に「効率化ポイント」が紹介されており、多くの仕事を抱える経理の負荷を軽減する方法をかなり実務に即してアドバイスしているのがなんか切実で面白かった。小切手とか現金とか手形とか辞めちゃえ、みたいな。
クラウド型の経理システム導入しよう、導入すると今まで手入力していた仕訳がこんな風に自動化できる!ネットバンクと連携できる!みたいなという提案とかも、なんとなく経理システムを知ってるだけの自分にとって、なるほどそういう部分が役に立つのかという風に知れた。
うちの会社では経理は経理部で独立してるし、一応上場企業なので当てはまらない部分も多いのだが、幹となる部分はなんとなく把握できた気がする。特に知りたかった、月次で行う経費精算や予実管理の業務だったり、年次で行う決算資料作成とかののスケジュール感を知れたのが学び。読みながら経理担当の顔が浮かんできて面白かった。
あと、IPOの項目で前職で担当していた内部統制管理(J-SOX)についても取り上げていて懐かしい気分になった。当時はあんまり背景知識や業務知識がないまま運用・管理業務してたな…。