midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「北関東移民アンダーグラウンド」を読む。

安田峰俊氏の新作。内容はところどころ小出しされていて読んだ記憶あるものもあったが、通して読んでやはり面白かった。現代の日本で平穏な生活してる地続きでやばい世界が広がってるという内容。いつも通り、著者の絶妙なバランス感覚で本作で取り上げられる不法滞在者たちを否定せず寄り添って話を聞きつつも、決して肯定もしていないのが良い。犯罪をしている自覚もなく人生設計もない、今現在だけの感情で刹那的に生きてるような見える若者たちの物語で、結局これは国籍の問題じゃなく経済や教育格差の問題に帰する部分が大きいというのが分かる。