midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「ITエンジニアのやさしい法律」を読む。

ちょっと働く環境を変えて新しい挑戦をしようか検討中で、以前のように単純な転職をする形ではなく、副業だったり個人事業主として業務委託契約で仕事をしてみようかとか考えていて少し契約関連の法律について整理しておこうと思って読んでみた。

著者自身が元々エンジニアの弁護士であり、「法律とは現実世界で発生する様々な事象について、「こうした場合はこのような効果が発生する」というようなアルゴリズムを規律するもの」というように冒頭で提唱しており、プログラミングと法律の類似性を述べながら、エンジニアが良い環境で仕事できるように寄り添うような語り口で解説をしてくれるのがとても分かりやすく信頼できた。

もし個人事業主のエンジニアになるなら気をつけないといけない点、というような読み方をしたので、請負契約でウォーターフォールっぽい開発を行う際の注意点辺りはあまり参考にはならなかったのだが、前職での経験と照らし合わせて、検収拒否されて揉めたケースだったり、たまに法務的な勉強会に参加して訴訟のケースの読み合わせとかしてたなぁとか、懐かしい気分になった。

それ以外のパートは准委任で仕事するであろう小規模な個人事業主のエンジニア視点だと全て参考になる内容で、書くコードの著作権に関する理解から、契約書内のチェックするべき項目など地雷を踏まないように生きていくための色んなノウハウが詰まっていてとても勉強になった。