midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「聖杯たちの騎士」を観る。

聖杯たちの騎士 [Blu-ray]

聖杯たちの騎士 [Blu-ray]

 

 前評判の悪さも良くわかる、わけわかんない映画だった。テレンス・マリック御大による、めちゃくちゃ美しい映像の叙事詩。出演陣もめちゃくちゃ豪華で、主演のクリスチャン・ベイルはじめとして、映画業界の超絶美男美女たちがパーティでドラッグや酒を決めつつキャッキャウフフしながら、傷ついたり悲しんだりするというお話。カメラは常にモデルハウスみたいな美しい部屋や美しい景色をすべるようにパンしながら映し出す独特の映像となっており、クラシックなピアノ曲中心の拡張高い音楽と何だか厳かなナレーションやモノローグが重層的に折り重なり、何だかわからなないけど崇高な気分になる。実際、物語らしい物語は展開されず、何となく雰囲気で登場人物たちの関係性を想像しながら見るだけなんだけど、飽きないのだ。リアリティの水準は全く異なるけど、嫌になるほど美しい映像という点で「ネオン・デーモン」的な感じも受けた。もしくは、ゴダールの「アワー・ミュージック」みたいな感じか?