midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「日本クラフトビール紀行」を読む。

ビール熱は去年から結構高まってて、周囲にもビール好き多いし飲んだことのないビールはなるべく飲もうと心掛けている今日この頃。そんな流れで読んだ本書、新書だからかとてもライトな仕上がりで、ちょっと浅い。著者自身の家庭ビール造りのメモをコラム的に載せてるんだけど、用意が悪すぎて笑えるレベルだし。内容的には、94年に酒税法が改正され、最低製造数量が2000キロリットルから60キロリットルへと規制緩和が行われたことで全国のビール好きがクラフトビールを徐々に始めていたってのは分かった。本書で紹介される全国津々浦々のオーナーたちも経歴が千差万別で、もともとお酒に関する仕事をしていた人から、酒好きで都内を飲み歩き、ほんの1、2年の修行を基に他業種から飛び込んできた人まで千差万別で、正直数年後に彼らが事業を続けている可能性も怪しい感じなのだが、それぞれこだわり持って、従来のピルスナーに留まらないビールを作っている。北海道の蔵ではドイツの専門家を呼び寄せて本土の味を再現させたり(ドイツではビールは「醸造所の影が落ちないうちに飲むべし」みたいな格言があるほど鮮度にこだわるらしい、日本の寿司みたいだ)、奥多摩のブルワリーでは当地で育てたホップを使ってみたりとか。そのあたりは普通に起業譚として楽しめる。好きを極めてこんな仕事で社会とかかわってみたいなーとか…。