midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「伝説のロックスター再生計画」を見る。

まぁまぁ楽しめた。ジョナ・ヒルがころころと太っていた頃の作品。ドラッグ・セックス・バイオレンスというオールドスクールなロックスターを地で行くイギリスのミュージシャン(オアシスのリアムを意識してるらしい)が、数年前に発表した「we are the world」ノリのエセヒューマンな曲に対するバッシングで数年引きこもっていたところを、レコード会社のダメ社員であるジョナ・ヒルが彼の復活を願ってライブを企画し、ライブ会場にたどり着くまでのゴタゴタを通して、ダメダメ男二人が親交を深め、ともに成長するというお話。

最高に笑ったのは、ジョナ・ヒルが、バーでグダグダ呑もうとするロックスター役のラッセル・ブランドに「この最後の一杯だけ飲んでホテルに戻ろう」と言った次のシーンで、スローモーションになりながら最高の笑顔でクラブで踊っていたショット。「あと一杯」の誘惑で破滅したことのある人ならあるあるすぎる。全編通してアルコールその他のドラッグによる泥酔と昏睡がちりばめられており、ゲロも出てくるしなかなかカオスな絵面となっていて、下品で面白い。それでも、以外と主人公の二人がバカで不器用ながらに音楽を愛し、家族を愛している姿が段々と伝わり、関係性が変化していく姿を見るのは楽しい。

あと、脇役が音楽関係者をはじめとしてとても豪華で、特にショーン・パフィ・コムズの本人そのままな金儲け主義レコード会社社長とか、ギャングスタ設定なのに可愛いピンクのポロシャツを着ちゃうファレル・ウィリアムズとかいかにもな感じで笑った。ほかにもびっくりするような大物がしょぼい役で出てたりして面白いので、そういう意味でも見どころかも。