midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「「外食の裏側」を見抜くプロの全スキル、教えます」

やっぱこの著者の自画自賛文章好きになれないなー。単純に食品業界に生きるものとして外食業界の常識を変えたいという生真面目な思いは伝わるんだけど、いちいち自慢が入るのが読んでてうざいし、何より、データを用いずに「海外から輸入せずに質の高い国産の野菜や穀物を使って雇用を増やすべき」みたいなことを印象論で論じてみたり、「お母さんのつくるご飯」みたいな手作り礼賛論や男尊女卑的な言葉も気持ち悪いし、東南アジア・中国の食品を軒並みけなすような言葉のチョイスも癇に障る。一番腹立ったのが「店員がヒゲ・茶髪の店は論外である」とかいうフレーズ。そんなん店の衛生管理に何の影響もないし、全世界みりゃ茶髪の人間の方が多いだろうし、ヒゲのシェフなんて腐るほどいると思うが、著者に言わせれば彼らには料理を作る資格はないらしい。こんな感じで、生活指導のうるせぇ体育教師的なクソオヤジの説教聞いてるような気分になってくるんだよな。

確かに「焼き鳥屋が冷凍の鶏を使っているかどうかはネギ間があるかどうかで判断できる」みたいな外食する時の店選びに役立つ情報は学べるんだけど、こういう語りに終始イライラしながら読む羽目になる。お勧めは出来ない。