「2084年報告書」を読む。
先日読んだ「SF超入門」で紹介されていて気になって読んでみた。
2084年時点、すで手遅れなほど環境が破壊されてしまった世界から人類の歴史を遡り、「なぜこのように悪化する環境になってしまったか」を嘆く物語。
地球上の各地の状況は悲惨で、核戦争を経験していたり、海抜の低い国の国土が消失したり、水が貴重になり水道の利用に上限が出来たり、ポピュリズム政権に先導された排他的で暴力的な地域が増えたり、巨大ダムが破壊して多数の死者が出たりと全くいい地域がない。すでに2023年の現在でも起こり得ると予見される出来事ということであり、こういうのを読むと本当に人類共通で今世紀中に団結して解決に当たらないとまずい問題が環境問題なんだなと思わせる。
