midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「女子柔道部物語」を読む。

無料分だけで少し読んでいて面白くて、続きを読みたいと思っていた作品。柔道部物語の小林まこと作品なので、相変わらずコメディチックでかつ丁寧な絵柄と魅力的なキャラが勢揃いで読んでいて飽きない。舞台が90年代前半くらいで、絶妙に自分でも知っていたり想像のつく文化風俗が描かれているのも楽しい。さらに、今同じく読んでて面白いと思っていた「七帝柔道物語」とも物語世界がクロスしており、そういうのも含めて楽しい。主人公をはじめとして、実在の選手がモデルの選手もたくさん登場しておりトリビア的にも面白い。

マニアックな柔道技術でもなく、求道的でストイックな柔道でもなく、等身大であけっぴろげの主人公がどんどん強くなっていく姿を読むのが楽しい。あと、めちゃくちゃ威張っていた男の先輩がもっと上の女の先輩のパシリ同然だったり、男女の差なく先輩後輩の序列がしっかりしている描写とか、彼氏のいる選手にモテない部員たちが素っ気ないとかの男女の描写は笑った。この辺りは原作者でもある恵本選手の実体験から来てるんだろーなーと想像できて微笑ましい。