midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「名画とあらすじでわかる!美女と悪女の世界史」を読む。

 タイトル通りの内容なのだが、絵画としてその姿が残された歴史上の女性という軸で歴史を切り取ってみた一冊。「美女と悪女」という、男性の場合ならほとんど注目されることのないルックスをベースにした下世話なくくりからしてアレな本だろうとは思って読んだが、とりあえず世界史トリビア的な意味では楽しめる。扱われる人物も世界史的に重要な人物とは限らず幅広い。とはいえ、美女と悪女という雑なくくりのせいで両方兼ねる人だったり、歴史的な評価として必ずしも悪女と言いづらい人も悪女扱いされていたり、正当な歴史学者からは怒られそうな感じの本だ。著者は予備校講師らしく、楽しく世界史を学んでほしいという意図なのだろうが。