midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「バットマン キリングジョーク」を読む。

バットマン:キリングジョーク 完全版 (ShoPro books)

バットマン:キリングジョーク 完全版 (ShoPro books)

 

 名作の予感しかしない、ホアキン・フェニックス主演の「ジョーカー」が上映間近な今日この頃、名作と誉高い本作を読んでみたが、正直微妙だった。絵はカラーリング含めてもちろんめちゃめちゃカッコいいのだが、何か期待していた「ジョーカーの狂気に満ちた悪行」みたいなものを味わえなかったというか。思ったよりジョーカー、小悪党じゃね?というか。日本のマンガなら、それこそハンター・ハンターで会長が言ってたような「人間の底すら無い悪意」を体現したようなキャラが結構いるような気がするけど、彼らと比較するとそこまでのスケールもないし。
あと、読むテンポが悪いんだよな。日本のアクション・バトル系のマンガと比べるとセリフ量が多く、緩急も緩いので読んでて「もっさり」した遅さを感じる。美しい絵も止め絵としての美しさなので、あまり躍動感を感じない。バットマン自身にもそれほどドラマがあるワケではないので、カタルシスもないし。うーん。