「恋愛工学の教科書 科学的に証明された恋愛の理論」を読む。
Voicy聞き始めて知ったゴッホという人の語る恋愛工学とやらに興味を持って著作を読んでみた。全然「工学」っぽさはない。自分だけのモテ理論だけじゃなく普遍的な理論だ、なんて言ってるけど、ナンパや女性とセックスするまでの過程で有用な技術を単に心理学の理論(決して参照する論文などはない)とかで学術的な言い方にして権威づけしてるだけでしかない。本書でも女性を「女の子」とまるで自分より劣る子どものような表記をする辺り、女性が意志を持つ人間であるという意識も薄いし、女性を(ほとんどルックスのみで)ランキング付けして新規開拓や既存のキープみたいな表現をする辺り、人間的には全く尊敬・同意できないなというのも分かった。ただ、著者自身が認める通り「非モテ」であった過去の体験から自分の恋愛戦略を見直さなければダメだなと思うことも多々あったので、忘れないようにメモっておく。
・「Good Genes」か、「Good Dads」かどうか。
→進化心理学がどうの、と権威づけしてるけど、要は相手にハラハラドキドキを提供出来るか、安心感を提供できるかって話ね。
・「ルックスやステータスよりも、メスにモテているオスがモテる」 →グッピーの実験例があるらしいけど、要はモテないのはモテないからだ、というお話。
・「ファンダメンダルズバリュー」
→企業分析とか投資で使う言葉だけど、ここでは「見た目」と「収入」という基礎部分がないと恋愛市場で弱いよね、と。
・「非モテコミット」と「フレンドシップ戦略」
→これはちょっと響いた。非モテがやってしまいがちなアプローチはやめなきゃいけない。友達から徐々に恋人になろうという戦略はしちゃいけないという。一人にだけ過剰に好きになると相手にも重いので、数打ってみようぜ、というものね。特に若い女性と若い男性だと圧倒的に女性の方が恋愛強者という話も納得感あった。
・「気づいたらなんとなくホテルにいた」なんてことはありえない →まぁ、そうだよねと。デートコースに関してはあらかじめ逆算してきちんと用意しておこうねという話。
・「いきなり褒めない」 →いきなり褒めると舐められやすいので、軽くディスる位の会話ができた方が良いと。褒めるなら容姿やステータスでなく、行動を褒める。かといって露骨な自慢とかはしないと。
・「デートでは安心感を与えること」 →友達的な安心感ではなく、異性としての安心感を提供できるように心がける。
・過去の恋愛話は意外といける。 →昔のドキドキ感を共有できたりして、確かに親密感出るよね。
・「言い訳を作ってあげる」 →たとえ彼氏がいる女性でもフリーの女性でも、やむを得ないような状況を作ってあげる優しさ。