midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「僕とアールと彼女のさよなら」 を観る。

ぼくとアールと彼女のさよなら  (字幕版)

ぼくとアールと彼女のさよなら (字幕版)

  • 発売日: 2016/07/20
  • メディア: Prime Video
 

 500日のサマーのスタッフが作ったと読んで観てみた。確かにあのオフビートな雰囲気は感じる良い感じの爽やかな青春映画だったね。高校3年生の同級生たちが白血病になってしまった少女との交流を通して成長するお話。

いわゆる余命ものというかお涙頂戴的な映画と一線を画して、日常を描くことにとてもフォーカスした演出になっており、スラングを使った軽薄な会話シーンが多くとても高校生っぽくてリアルで面白い。いわゆるスクールカースト的な学校社会を斜めに構えて特定の派閥に属さないことを信条としているこじらせ少年が主人公で、ルックスもイケメンじゃないし、アメリカのどこにでもいそうな平均的高校生という雰囲気で良い。少女と主人公があからさまな恋愛に発展しないというのもかなり稀有なパターンじゃなかろうか。友達のアール初め、家族や高校の先生とかも一癖ある変な人たちばかりで彼らを描くこともそれなりの尺を使っており、悲運のヒロイン感が薄いのも特徴。病気の会話があまりされないし。主人公たちが作る映画も大好きな映画「僕らのミライに逆回転」を思わせる可愛いパロディもので微笑ましかった。