midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

ファミリー・ツリー」を観る。

静かで地味な作品。監督は「ネブラスカ」がすごく良かったアレクサンダー・ペイン。本作はちょっとネブラスカには及ばない感じ。ハワイの大自然を舞台に、昔からの土地持ちで、かつ弁護士として忙しく働く男がサーフィンの事故で死の淵にある妻の隠していた真実に触れ、ほったらかしにしていた娘たちと家族としての絆を結び直す物語。

一番不思議なのが娘のクソ生意気なボーイフレンドの存在で、家族にとって重要な決断をする旅にちゃっかり同行し、周囲に最低な印象を振りまいていく人物。何かのキーマンなのかなと思いきや特に何もしないという。あの若者、原作の小説に登場してきてるのだろうけど、この映画にはいなくても良かったんじゃないかと思える。主人公のジョージ・クルーニーはちょっと情けない役が新鮮で面白かった。劇的なことは起こらず、妻は予定通り亡くなるし、自分の持つ土地に対しても予想通りの行動を起こすのであまり見どころや意外性はない。一番の見どころはハワイの美しい景色やのんびりした雰囲気だろうか。みんなホントにアロハを着ていて気持ちよさそうだった。