midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「オデッセイ」を観る。

面白かった。リドリー・スコット監督でマット・デイオン主演。前評判通り、しめっぽくならずに爽やかで建設的、アメリカ開拓民のようなポジティブな映画。事故で火星に取り残された宇宙飛行士(兼生物学者)マット・デイモンが物資に乏しい環境を何とか切り開いてイモを栽培したりしてサヴァイブし、無事仲間と共に地球に帰るというお話。

インターステラー」や「グラビティ」のような超絶SFXはないけど、科学的な考察はかなり行き届いた宇宙描写をしてるらしい。劇中の音楽も素敵で、自分のボスが宇宙船に残していったディスコが中心なんだが、映画の内容とリンクした内容の曲が随所で流れ(夜になって寒い時に「hot stuff」がかかったり)、絶妙な古臭さとわかりやすさで笑ってしまう。主人公のマット・デイモンも、サヴァイブするための試みが失敗してシリアスな場面よりもビデオ片手に軽口叩いてるシーンが多く、意外とこういう人が実際生き残れるんだろうなーと思える。上記のように寒そうな時も「俺のタマが縮んじゃう」みたいなアホなことばっか言ってるのだ。終盤になって、離れ離れになった仲間たちと地球全体がユニゾンになって救出作戦を決行するところも(結果は分かってるとはいえ)、一人ひとりのキャラに見せ場があって盛り上がるし、非常に良質のエンターテイメントになってると思う。救出作戦の手助けに中国企業が出てくるところも世相を感じて面白かった。誰と観ても楽しめる良作。