midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「世界伝奇行-パプアニューギニア・マッドメン編」を読む。

マンガ版「マッドメン」かと思って借りたら違くて、マッドメンを描いた諸星氏と写真家の佐藤健寿氏のパプアニューギニア旅行記というもの。豊富な写真と、学者による解説や諸星氏と著名漫画家との対談なんかも入っており楽しめた。

学者による解説で結構意外だったのは、マッドメンを始めとする部族たちの装飾的な文化はそれほど古くからあるものではなく、ここ数十年の間で環境産業の成長もあって広がっていったものだというもの。もちろん環境客相手に見せる儀式的な踊りや歌はパフォーマンスの一部だとうなとは思うし、そういったパフォーマンスが出来るのも元々積み重なった文化資源があればこそだが、当人たちも意識してかしないでか、パフォーマンスを通じて変容していってるのだなと思えた。伝統ある文化を残していきたいみたいなことを観光客に語るらしいが、どこまで本心なのかわからないという。