midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

AWS Amplify studioではじめるフロントエンド+バックエンド統合開発」を読む。

AWS Amplifyでフロントエンドのビルド・デプロイをしている担当サービスが複数あるのでもう少し深掘りしてみようかなと思って読んでみた。

どちらかというと、「フロントエンドメインで開発している人が、Amplifyを使ってReactでシンプルに、認証やDB、ファイル操作も含めてバックエンドも開発してみよう!』という内容。実際に商用のサービスだと本書で紹介されているようなAmplifyのUIやAuth、DataStoreといった機能で全部をまかなうのは厳しいかもしれないが、個人開発や、バズることもないブログみたいなサービスならなんとかなるかもなという感じ。個人的には、漠然とした理解だったGraphQLでのMutationを使ったDB操作やRESTと比べたメリット・デメリットについても結構紙幅を割いて紹介しているので勉強になった。フロントエンドの開発者が強い組織体制だと、バックエンド側でAPI設計で色々揉めたりせずにこういう開発の仕方もあり得るのかもな、ということをフロントエンドメインのエンジニアの顔を思い浮かべながら読んだ。こういう点も、やはり対象読者はフロント寄りな気がする。

Amplifyの標準ということもあるのだろうが、サンプルコードは大半はReactなので、巻末に素のJavaScriptで書くコードの紹介もちょろっと紹介してるけど、Reactに関心がない人にはちょっときついかもしれない。ただ、コードはJavaScriptもReact初級者の自分が読んでも一応なんとか理解できるレベルなので、バックエンドやインフラメインの人が読んでも置いてきぼりにされることはないと思う。とりあえずReactのフックについて学び直す良い機会になった。