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 「私は人間」を観る。

私は人間 (I Am Human)

 日本語字幕がクソだったけど、面白かった。事故や病で障害を負った数人の人達に対して、脳に電気信号を送ったりチップを埋め込むことによってQOLを挙げることが出来た！というドキュメンタリー。まだまだ手探りな技術に対して一定のリスクを取って試行錯誤しながら挑戦し、ちゃんと成果を挙げているのが素晴らしい。

もちろん本作品は一部の成功例で過去に失敗した例もたくさんあるだろうが、失敗した例を分析し再挑戦することで得られている成果なのだということをちゃんと描いているのが良かった。事故で四肢が麻痺している男性が、研究者や脳科学者たちに対して自分のデータを活かしてくれと話している姿は感動的だった。世界に対して貢献することがアイデンティティにもなるし、自分が同じ立場だとしても、リスクとベネフィットを自分なりに分析することは前提としてこういう考え方になるよなと思う。

向こう10年で脳の機能をツールで拡張させた人は100万人以上になるはず、と起業家ものべているが、自分が将来的に当事者となった場合にどのような意識の変革が起きるのかなーというのは楽しみである。