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webエンジニアのメモ

 「灼熱カバディ」を読む。

灼熱カバディ(7) (裏少年サンデーコミックス)

灼熱カバディ(7) (裏少年サンデーコミックス)

 

 毎年何かしらマイナースポーツマンガにハマるという流れがここ数年あるけど、去年から今年にかけてはコレ。インドの国技、カバディのルール自体知らなかったし、良くわからんけどネタスポーツみたいに誤解していたけど(本書の中にも、野球部のエースとかからそういう認識でバカにされるような描写もある)、改めて知ると超面白いなぁと思う。球技じゃなく何の道具も使わず、人数もある程度調整可能という競技のため超低予算で誰でもどこでも楽しめるという手軽さもあるし、もっと普及していいのになぁと思う。

カバディ自体のスポーツとしての面白さ、戦略性、チームワークとかを面白く魅せながら、きちんと高校生の部活モノとして色んなキャラの成長とか葛藤が楽しめるという内容となっている。やはり、ルールも何も知らなかった元サッカー部エースの傍若無人な主人公がどんどん強くなっていくという描写は読者として読んでてワクワク楽しめるし、「他競技からの転向による体の使い方の調整」みたいな細かな部分にもスポットを当てて説得力ある展開になっているのもリアルで良い。

こういうの読んだあとyou tubeとかでカバディのスタープレイヤーのスーパープレーとか見るとやっぱ興奮するし、筋骨逞しい男たちが何の道具もなしで自分の体のみでぶつかり合い、飛び跳ねる姿は原始的だけど美しいとも感じる。

若干残念なのが絵柄。下手ではないんだけどちょっと「黒子のバスケ」的というか演出が過剰な感じはちょっと苦手(特に攻撃主として最強な部長の描写とか)。もっとシンプルで自然体に威圧感とかフェイクの間とか表現できればもっと物語に没頭できるのになぁとか思う。