midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「凍った脳みそ」を読む。

凍った脳みそ

凍った脳みそ

 

 アジカン後藤氏がプライベートスタジオを作るまでの連載をまとめた本。とはいえ、ガチガチなエンジニア話ではなく、基本ゆるゆるなエッセイで、音楽を作る生活者という感じのもの。この本を読んだ後に聴き直してみても、正直アジカンや彼のソロの音源のファンかと言われると微妙なんだが、ゆるく楽しめた。

ちなみに彼のスタジオに興味を持ったのは、この記事がすごく面白かったから。

realsound.jpこの本で言うと、やたらと過剰な比喩表現が特徴的で、彼の頭の中を覗き見ている感じ。変にかっこつけた表現ではなく、適度にダサくかっこ悪い文体なので肩ひじ張らずに読める。DAWCubaseを使っているらしく、アップデートしたら他社のプラグインが使えなくなったとか、湿気がすごくてアンプにカビが生えたとか割と情けないエピソードが多い。他にも、バンド(やアレンジャー・エンジニアなどの関係者含む)として複数人で音作りする時を「メンバーそれぞれがオールを持ってグイグイ進むこと」と述べ、比較してソロの制作をバイトの「ワンオペ」に例えて凄く時間がかかって面倒とか、なるほどねーという感じ。