midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

一発屋芸人列伝」を読む。

一発屋芸人列伝

一発屋芸人列伝

 

 かねてから良い評判を聞いていた本作。予想していた通り、水道橋博士の「藝人春秋」に近い、芸人のルポというかドキュメンタリー的な作り。流石に水道橋博士に比べると知識量や文才に劣るが(でも、量子力学について触れる辺りはちょっと驚いた)、芸人視点で芸の分析をしている辺りはなるほどなーと思う節も多かった。

ハローケイスケ

素人目にはって変なおっさんという印象しかなかったけど、彼のアンケートネタというのは手軽に客に参加させることが出来るし、

レイザーラモンHG

めちゃ真面目でストイックにハードゲイというキャラを勉強・追求していた様を「ロバート・デニーロ・アプローチ」と形容していた理、失礼にならないようにハッテン場や2丁目界隈に挨拶に行ったというエピソードも感心した。

小梅太夫

これはちょっと吉田豪案件というか、奇人というより何か精神の病なんじゃないかと思った。メールの文字が全部ひらがなとか、全くかみ合わない会話とかちょっと怖い。

・テツトモ

「企業さんでの営業なら、会社のHPにあるような情報を聞かされるより、『営業部の○○さんが△△なのなんでだろう』の方が断然嬉しい。勿論、その方の了解を得てやりますけど」説得力ありすぎる。プロ根性。「演歌の匂いがする」という分析も確かに分かる。

アキラ100%(というかとにかく明るい安村の項目なんだが)

「ショッピングモールの営業に呼ばれない」なるほど、確かに。テレビならまだしも、舞台だと活動領域がめちゃ限られるな。