midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」を読む。

意識高い知りあいが「20代のうちにこの位読んでなきゃね」的に言っていた一冊。結構読むのに時間がかかってしまった。仕事だけじゃなく、プライベートも含めて人生を豊かにするタスク整理術について述べた本。本書のような「分散認知」という「外部の脳」を管理するというのは認知科学の研究でも人間の脳に適しているというお墨付きが出てきたらしい。

400ページ位あって結構長いんだけど内容は重複箇所が多く、すっきり書けば半分くらいに収められる気がする。でも。このスキルを高いレベルで運用出来てればそりゃ人生豊かになるだろうなという感じはするし、ある程度頭のいい人なら言われなくても習慣として身についていそうな気もする。逆に言うと、職場でのダメだと思う人が本書のスキルが全くついてない人で、うなずきながら読んでて納得感もすごかった。「一つ上の視点から仕事や人生と向き合うのは苦しくもあるからだ。逆説的だが、行きつく暇もなく忙殺されているほうが、一時的にではあっても気楽でいられる、という人も多いのだ」という記述とかまさしくね。

自分に照らし合わせても、仕事面では例えばタスクは全てノートに書き映して頭の中から追い出すとか、2分ルールというか電話要件など数分で終わるものはサクサク空いた時間にやったりとか、頭を使う仕事と使わない仕事で集中できる時間帯を分けて実行していたりとか、若干本書のスキルを既に実施しているところはあったし。でも、本書程徹底してやっていないし、なにより人生の目標や将来など高い視線でのタスク管理は出来ていなかったので、色々と勉強になった。格言も多くて、気になったものは備忘のために挙げておく。投資と同じように、習慣としてこの技術を今後磨いていきたい。

「ほとんどの場合、物事が停滞する原因は時間がないからではない。「やっている」とはどういうことか、何をやるべきかを見極めていないから停滞するのである。」

「すべてはこれ以上できないというレベルまで単純化する必要がある」アルバート/アインシュタイン

「目的を考えて結果をイメージし、さまざまな可能性を洗い出す前に「いいアイデア」を思い浮かべようとしても、ほとんどは不発に終わる」

「タスクのインボックスには戻さない。それについて必要となる行動とどこに分類するべきかをその場で判断し、戻さない。最近の認知科学では「選択をするたびに脳がすこしずつ疲れていく」ということがわかってきた」

「仕事の意味がきちんとわかっていないと、やらされているという感覚から抜けだすことはできない」