midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「hip hop 2001-2010」を読む。

つい先日、衝撃的な宣言をしたダースレイダー監修による、タイトル通り2000年代のUS産hiphopのアルバム(もしくはミックステープ単位)レビュー集。マッチョなものからカルトなものまで、絶賛する一枚から大して上手くないと断じてしまう一枚まで、聴いたことあるアルバムもたくさんあるが、アーティスト名は知ってるけど聴いたことない的なものが大半で、かなり読み応えのある本なんだが、正直そんなに味わえなかった。というのも、やはり自分にラップを楽しむ力(ほぼ英語力とニアリーイコール)がなさすぎるから。レビュー者は6名なんだが、ほぼ彼らはバイリンガルと言っていい英語力にあるのだろう、きちんとラップをかみ砕いて何が面白いか意味論のレベルで紹介してくれるんだが、正直作品を聴いてもそこまで読み取る力がないのだ。「畳かけるようなラップ」とか「淡々とスピットする」とかだったら耳で聴いて好き嫌いは判断できるけど、ダブルミーニングの単語や現実社会への当てこすりや情景描写力とか言葉の使い方に関して言うとほとんど味のしないガムと同じで、噛むことは出来ても楽しむことが出来ない。英語力の向上が人生で必須だなと新ためて悟った一冊。

とりあえず今回も気になるアーティストをyou tubeで聴きながら読んでたんだけど、busdriverやGhostface Killahがラッパーとして面白いなーというのは初めて知れた。busdriverはかなり独創的でテクニカルなフロウが「他のラッパーと一味違う」感があって面白い。あと、necroとかホラーなラッパーもいるんだなーと知ってこんなジャンルもあるんだなと感心したり。こういうとこに反応する自分はやっぱりサブカルだなー…。

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