midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

マイケルの死。

何でもちょっと前に同姓同名のマイケルさんが亡くなっていたということもあり、たちの悪い冗談かと思ったらマジだった。

彼に触れることができるのは勿論作品を通してのみなので、直接の死によってこれまでの曲やPVが色あせることはない。クインシーと仕事をしたoff the wallが一番好きな作品なのは今後も変わりないだろうし、変に価値が上がるわけでもない。

そういう意味ではあまり実感はない。でも、彼の奇行がちくいち世界中に知られることもなくなり、現在の彼との繋がりはそのくらいしかない自分にも気づく。

彼自身について思いを巡らすと、世界中の人が自分のメディアを通した姿を知られてるっていうことがどういう風に彼に作用したんだろうと改めて思う。

遠い日本でだらしない生活してる俺なんかにも知られている。曲を聴かれている。キムタクがいつか言ってた気がするんだが、海外に出ると人目を気にせずにのびのびと行動できるらしい。日本ではその辺の居酒屋にふらっと行くのも難しいのだろう。マイケルの場合、おそらく世界のどこにいっても逃げ場がない。

歴史上、これまでどんな政治家や金持ちでもこんな状況は起こり得なかっただろう。

俺が彼の苦悩をすくい取ろうとする行為なんてなんも意味ないし、一度も生で彼の姿を目に焼き付けることなく彼は旅立ってしまったわけだが(例え一緒に生活するようなありえない状況でも分かち合えるものなんて少ない気がするが)、世界的にも初めて、そしておそらく最後になるようなスターだったことは間違いないだろう。冥福を祈ります。

Off the Wall (Spec)

Off the Wall (Spec)