midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「LA BOMBE 原爆」を読む。

今年の夏は「オッペンハイマー」の映画が公開になったこともあって話題にもなった原爆。本作ではヨーロッパ、ロシア、アメリカ、日本をまたにかけてどのような形で原爆のアイデアが開発、実験、そして投下に至ったかをスリリングに描いている。

結果については多くの人が知る通りではあるのだが、色んなアナザープランがあって最後まで必死に抵抗した科学者や勢力の動きもあったんだなぁというのが知れて勉強になった。ドイツの原爆開発がいかに阻止されたかという話も紹介されており、本当に国ごとの外交官、科学者、政治家、軍人、民間企業でスクラムを組んで実現に向けたレースをしている感じでガイアの夜明け感もあった。作家の画力が非常に高く、ハードな筋書きにマッチした乾いてリアルな白黒の絵で描かれる広島、長崎の光景は「はだしのゲン」とも違う趣があってすごかった。