midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

三体「死神永生」上巻を読む。

さすが面白い。壮大すぎて一言で物語を説明するのが難しいが、きちんとこれまでの流れを汲みつつも、更なる宇宙の深淵や多次元世界にまで拡張されていって読んでいて眩暈がするほど。思考実験というか、何度も頭の中で設定とそれを生かす物語を練りに練って作られているんだろうけど、どう実験すればこんな「ここではないどこか」の物語を作れるのか、その創造性に敬服しかない。

Ⅱはダメ男がチョイ悪オヤジに支えられながら世界を救うみたいに読めたけど、Ⅲは割と古典的な男女の悲恋物語としても読めるのも面白い。シリーズものの特徴として過去章のキャラが以外に変化していたりしてそういう楽しみもできた。