midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「仮想化&コンテナがしっかりわかる教科書」を読む。

自分の担当するECSを使ったコンテナ運用業務が少しづつ広がり、単純なタスク設定の変更やスケーリング対応といった簡単なものから、新しいコンテナイメージ作成してpullしたりとか脆弱性対応したりとかEC2→fargate移行など本格的な運用をやるようになっているので、今のタイミングでコンテナの基礎知識をおさらいしてみようと読んだ本。実務的なdockerコマンドやDockerfileの書き方のtipsとかコンテナデプロイのトラブルシューティングとかみたいな内容ではないが、仮想化の歴史から使われ方など概要をざっくり抑えられるので知識整理に役立った。エンジニアでなくても、コンテナを使ったサービスを提供している会社の管理職が読んでも良いと思う。

序盤は仮想化という技術の歴史がメインで、サーバだけでなくNWの仮想化技術について主要なサービスの紹介がされている。コンテナと仮装マシンの違いやメリデメとかよく言われる部分も図解して説明されており分かりやすい。

後半でもう少し踏み込んだdockerやkubernetesについて解説している。dockerfileの中身やlinuxカーネルとの関連、レイヤーや名前空間や代表的なコマンドの説明など。kubernetesについてはポッドやレプリカセットやサービスなどの構成とデザインパターン、スケーリングや通信の方式の説明をした後に、AWSGCP、Azureでの主要なkubernetes管理サービスの特徴と使われ方を紹介するという内容。

個人的にはやはりECS上でkubernetesを扱う部分の紹介は未経験で興味もあるので学びがあった。「タスクはポッドと似た役割」など分かる技術用語を使って分からない技術の説明をされると飲み込みやすい。