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webエンジニアのメモ

「ホモ・デウス」上巻を読む。

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 「今日、食べ物が足りなくて死ぬ人の数を、食べ過ぎで死ぬ人の数が史上初めて上回っている。感染症の死者よりも、老衰による死者数の方が多い。兵士やテロリストや犯罪者に殺害される人を全部合わせても、自ら命を絶つ人がそれを数で凌ぐ」

感染症について「何らかの冷酷なイデオロギーのために人類が自ら強力な感染症を生み出す場合にのみ、そうした感染症は将来、人類を危険にさらし続けるだろう」

不死について グーグル・ベンチャーズのCEOビル・マリスは500歳まで生きれると考えている。グーグル・ベンチャーズ生命科学のスタートアップ企業に投資しており、寿命延長プロジェクトを手掛ける企業も含んでいる。

向精神薬について 世界中の幸福レベルを上げるためには、人間の生化学作用を操作する必要がある。今日では、精神疾患を治すためばかりでなく、憂鬱や落ち込みに立ち向かうためにも日常的に向精神薬を服用している。

人類が獲得する神性について 全能ではなく、古代ギリシアの神々やヒンドゥー教の神々のように、依然としてたん紗や風変りな点があるものの、壮大なスケールで創造することが出来る。

遺伝子操作について どんなアプグレードも当初は治療として正当化される。遺伝子工学やブレイン・コンピュータの研究者は癌や統合失調症を治すため、というだろうが、それだけに留まるとは思えない。

意識について 現代の生命科学では、ほとんどの生命に感覚と情動があることを認めている。彼らに意識はあるのか?人間の脳のニューロンによる電気信号や証券取引所に類推するが、証券取引所には意識がない。自動運転車たちは毎秒何百万もの計算を行い、路面状況や通行人、他の自動車や信号の情報をインプットとして運転を行うが、「恐れ」という感情は抱かない。