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「ダークシティ」を観る。

amazonプライムで観たんだけど、「生涯ベストの映画」とか「マトリックス」に隠れた傑作、みたいなレビューが多かったけど、そこまでとは思えんかったな。マトリックスの方が設定とや世界観もそうだし映像レベルでも好きだわ。本作は、太陽が届かない、人工的な環境で異星人の実験動物として生きる人間が、ある日反旗を翻して異星人を追いやる、的な話。ある意味ファーストコンタクトもののＳＦなんだけど、舞台背景が19世紀っぽいレトロな街並み、ファッションで、かつ主人公の妻である憂いたっぷり妖艶な美女によるセクシーなジャズボーカルライブが節々で挿入されたり、全体的にアダルトな雰囲気が漂ってて好き。以外とサスペンス的な、ファムファタール要素が強いんだよね。日本だと、かの押井守「ビューティフルドリーマー」に似てるとかいう触れ込みでパクり論争とかも起こったらしいんだど、個人的にはあーいう青春的な要素とは全然違うように思えた。

今見ると特殊効果は幾分チープだし、異邦人たちの設定やビジュアルも安易な気もするけど、「自動生成する街」というモチーフは面白いなーなんて思えた。生き物のように少しずつ形を変えていく文化の儚さ。