midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「if I stay」を観る。

一言で言えば、クロエ・グレース・モレッツちゃんのファン映画である。クラシックを習っていた女子高生が、急きょイケメンで売れっ子のバンドマンのヴォーカルと恋に落ち、幸せな生活を送っていた矢先に不慮の交通事故に巻き込まれ、生死の境を迷い、自分の生を見つめなおすというお話。

原作は、若い世代の女性を対象としていて日本のケータイ小説的なご都合おセンチ主義をいってるんだと思うけど、クロエちゃんの表情を120分観てるだけで飽きない。設定は少女漫画的で、ちょっと地味目(だけど美少女)の女の子と、ちょっと孤独な匂いのするイケメンのバンドのボーカル兼ギターと付き合うという、全米の同世代女子の1パーセントくらいしか共感できないものだ。さらに、事故にあった後の女の子は霊体(?)のように自分の肉体を離れて行動できるようになるんだけど、同じく病院に運ばれてきた家族の病室もすり抜けられないというお粗末な設定まである。これはある意味ギャグ的でもあり、女の子を見舞いに来たおじいちゃんが「無理はしなくてもいい」という重要なシーンで、霊体の女の子がガッチリおじいちゃんの手を握って現実世界に作用するんだけど、おじいちゃんは気づかないという失態である。これだと、映画「ゴースト」の名シーンも報われないだろうな。

でも、クロエちゃんが頑張ってチェロを弾いてるシーンとか、音大受験だったり家族や彼氏や友達との関係に一喜一憂する表情だけでファンはきゅんとするので、ファンなら見てほしい。